MacBook Pro 2018のBootCampでeGPUを使う

Razer Core XとRADEON RX580を購入したので、OSXとBootCampのWindowsで使う方法を簡単にまとめておきます。

前提条件

OSXでeGPUを使う

OSXでRazer Core XとRADEON RX580を使う場合、特別な設定や作業は不要です。

  1. Razer Core XにRX580を挿します。
  2. RX580と外部ディスプレイを接続します。
  3. Razer Core XとOSXを接続します。

要はグラボをeGPUボックスに挿してMacを起動するだけです。起動中に取り外したり接続したりもできます。

BootCampのWindows10でeGPUを使う

Boot CampでeGPUを使うためにはいくつかのトリックが必要です。

起動用USBメモリの作成

BootCampのWindowsは、eGPUを接続したままだと起動中にWindowsのアイコンが表示される画面で止まったままになります。これを回避するために専用のUSBメモリを作成します。

  1. USBメモリMacBook Proに接続して、ディスクユーティリティでFAT32にフォーマットします。
  2. USBメモリ/EFI/Boot/というディレクトリを作成します。
  3. 0xbb/apple_set_os.efiapple_set_os.efiをダウンロードして、bootx64.efiという名前にリネームして上記ディレクトリに格納します。
  4. /EFI/Boot/bootx64.efiという構成になっていたら作成成功です。

USBメモリ経由で起動できるようにする

起動セキュリティユーティリティについてを参考にUSBメモリ経由で起動できるようにします。

  1. Macの電源を入れてリンゴマークが表示されたらCommand+Rを押し続けます。
  2. メニューバーからユーティリティ > 起動セキュリティユーティリティを選択します。
  3. 外部起動の外部メディアからの起動を許可を選択します。

eGPUを接続してWindowsを起動する

起動用のUSBメモリを使ってeGPUを接続しながらWindowsを起動させます。

  1. MacBook Pro 2018 Touch Barの最も左上のポートにeGPUを接続します。
  2. 別のポートに起動用USBメモリを接続します。
  3. Macの起動オプションで、BootCampのWindows10を起動するよう設定します。
  4. リンゴマークが表示されたらOptionを押します。
  5. Bootデバイスを選択する画面で、USBメモリを選択します。
  6. 後は起動を待つだけです。

eGPUのデバイス競合を解消する

起動に成功してもeGPUが既存のデバイスと競合していてそのままだと使えません。これを解消するために初回のみ次の作業を行います。

  1. バイスマネージャーを開きます。

  2. Intel PCI Express Root Port #9 9DB0 を無効化してWindowsを再起動します。

    1. #9DB0MacBook Pro 2018 Touch Barモデルの場合です。他のMacでは無効化するデバイスが異なる場合があります。

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Intel PCI Express Root Port #9 9DB0を無効化する

  1. AMD RadeonのドライバをAMDの公式サイト からダウンロードしてインストールします。

  2. 後は普通にWindowsを使うだけです。

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BootCampのeGPUでRadeon RX 580